見えない世界のぬくもり

♎︎天秤座の新月

日本の秋に想うーー

命のつながりと

見えない世界のぬくもり

今、日本に来ています。

木々が少しずつ色づきはじめ、

風の香りに

秋の深まりを感じる季節。

まさに

“食欲の秋”真っ盛りですね。

日本の味を

ゆっくりと味わいながら、

その合間に

地球の体液でもある

大好きな温泉に身を沈める。

湯けむりに包まれていると、

時がゆるやかに

優しくほどけていくようで、

細胞のひとつひとつが

満極まり、

心もカラダも

“ただここにある”と認識する。

まるで、

いのち全体が

歓喜へ包まれているようです。

—— そして、この度、
父が大空へと旅立ちました。

2年前には母を、
翌年には夫の父を見送り、
そして今年は、
我が父の最期を

母と同様、

家族で寄り添うことができました。

母と父の命日は

12時間差とほぼ同日で、

父らしいなって。

母と同じ日にちで

迎えたかったのかなって感じています。

立て続けに

大切な人を見送る中で、

私はいま、
“生ききる”ということを
細胞のひとつひとつで

見つめているように思います。

✨時というものの曖昧さ

“時”は、目には見えません。
けれど、

確かに流れていると私たちは感じています。

でも実のところ、
過去も未来も、
「いま」という

その瞬間の中にしか存在していない。

思い出すとき、
それは“記憶”として今の意識に宿り、

想い描く未来もまた、
“想像”という形で

今の中に生まれている。

私たちが「時」と呼んでいるものは、
本当は

“意識の流れ”そのものなのかもしれません。

🌙結び ― 「時」とは、いのちの呼吸

“時”とは、
いのちが息づくためのリズム。

この世界が

流れ続けるための呼吸のようなもの。

止めることも、

早めることもできないけれど、

その流れの中で私たちは、
愛し、手放し、
また新たに結び直していく。

時は、
「生きる」という旅そのものの、
見えない導き手なのだと感じています。

月日の流れは本当にあっという間。

けれど、

その一瞬一瞬の中に、
確かに命は受け継がれ、
想いが息づいてきたのだと思います。

両親がいて、
そのまた両親がいて、
いのちは

ずっと前から途切れることなく続いている。

だからこそ、
この「いま」という瞬間も、
長い奇跡の連なりの上にある。

——そう感じながら、

今日も呼吸といういのちのリズムを

鼓動を鳴らしていますーー

🕊祈りと響き

どこからともなく届く、
イタリアの友人たち、
日本の仲間たちからの

祈りとメッセージ。

国も風習も言葉も違うのに、
また、

同じ国にいても距離があっても、

“祈り”というかたちで
心と心が静かに結ばれていく。

それがどれほど尊く美しいことか。

意識や想いは目に見えないけれど、
確かに存在している。

そのことを、
日々の中で深く感じています。

🌾いのちのつづき

たとえ肉体はなくなっても、
愛や想い、

祈りは消えたことがない。

むしろそれは、
より自由に軽やかに、
私たちのまわりを包みこんでくれている。

だからこそ、
カラダを持ちながらも、

“死を超えた

いのちの使い方、生き方”が

あるのだと思っています。

それは、
いまという瞬間を丁寧に生きること。
そして、

いのちのつながりを感じながら歩むこと。

秋の風に吹かれながら、
そんな想いを静かに見つめています。

そして今、
新月の夜を迎えて想うのです。

——何かが幕をとじ、
何かが静かにはじまる、と。

その静寂が、

とても心地よくて

そして、

私を優しく包んでくれています。

大切なものを胸に、
ゆっくりと、

穏やかな日々を味わっています。

新しい章が、いま、

静かに

開いていくのを感じています。

お父さん、愛してるよーーー

ーーーーー本当に、ありがとう。

karip yuka